1DKのレイアウト:DKを食事室として使うか、居間として使うか
1DKのレイアウトは、居室1部屋と食事のできる広さの台所をどう役割分担させるかという問題で、4人が向かい合うテーブルを置くなら幅120cm×奥行80cmの天板に、椅子を引く75cmを両側に足した幅120cm×奥行230cmが食事のためだけに要ります。
1DKとは何か
1DKは、居室1部屋と、食事ができる広さを持つダイニングキッチンからなる住戸です。1Kとの差は台所側の面積で、居室の数は同じ1部屋です。名前が約束しているのは独立した食堂ではなく、調理台の手前に食卓を置ける幅の台所です。
与えるものは、食べる場所を居室から追い出せることです。江戸間6畳の居室2.64m×3.52mから食卓を外に出せば、9.29m²がすべて寝ることと働くことに使えます。奪うものは、台所に立つ人と食卓に座る人が同じ空間を共有することと、DKの床の多くが椅子の可動範囲に消えることです。
1DKのDKは、居室が1部屋の住戸なので4.5畳以上です。不動産の表示に関する公正競争規約がそう定めており、表示に使う1畳1.62m²以上(壁心面積を畳数で割った値)で換算すると7.29m²以上になります。この1.62m²は、居室の実寸に使う江戸間の1畳1.549m²とは別の数字です。規約が決めるのは広告でその部屋を何と呼べるかであって、建物が備えるべき広さではありません。下限ちょうどのDKに4人用の食卓を置くと、天板と椅子の可動範囲で幅120cm×奥行230cm、2.76m²を占め、7.29m²のおよそ38%が食事のためだけに使われます。
1DKのレイアウト:居室をどう使うか
DKに置けるテーブルの大きさは、座る人数から逆算します。ダイニングテーブルに向かう1人分の占有は幅60cm×奥行40cmなので、天板の寸法はこの単位の足し算になります。
| 座り方 | 天板の最小寸法 | 椅子を引く寸法を含めた床 |
|---|---|---|
| 2人が横並び | 幅120cm×奥行40cm | 幅120cm×奥行115cm |
| 2人が向かい合わせ | 幅60cm×奥行80cm | 幅60cm×奥行230cm |
| 4人が向かい合わせ | 幅120cm×奥行80cm | 幅120cm×奥行230cm |
椅子を引く寸法は、テーブルの縁から75cmです。75cmあれば椅子を引いても壁に当たらず、座っている人の後ろを横歩きで通れます。座ったままの人の後ろをまっすぐ歩くには90cmが要ります。4人掛けの床が奥行230cmになるのは、天板80cmの両側に75cmずつを足すためです。
1DKでの一人暮らし
一人暮らしの1DKでDKをどう使うかは、必要な天板の大きさで決まります。1人で使うなら天板は幅60cm×奥行40cmで足り、椅子を引く75cmを片側に足しても、床は幅60cm×奥行115cmです。4人掛けの幅120cm×奥行230cmに比べて、消える床はおよそ4分の1になります。
- 使う:DKを食事室として使うなら、天板と椅子の可動範囲を確保し、居室から食卓を外します。
- 使う:DKを居間として使うなら、小さい天板にとどめ、余った床をくつろぐ区画に回します。
- 使う:DKを通路として割り切るなら、天板を壁に寄せ、調理台の前に60cmの通路を通します。
- 使う:DKを仕事部屋として使うなら、天板を机と兼ねさせ、居室の壁面を寝具に明け渡します。
どの使い方でも、調理台の前には人が1人通る60cmが要ります。2人が同時に台所に立つ住戸では、すれ違いのために90cmです。テレワークの時間が長い場合、天板を机と兼ねる使い方はDKを1日じゅう占有するため、居室側に机を移すか、居室とDKが分かれた1LDKの構成が必要になります。
居室6畳を寝室に振り切ったときに残る寸法
居室6畳を寝室に振り切ると、江戸間で2.64m×3.52mのすべてが寝具と収納と机に使えます。短辺2.64mからベッドの幅を引いた値が、向かいの壁に置ける家具の幅です。
| ベッドの幅 | 短辺2.64mの残り | 通路60cmを引いた残り |
|---|---|---|
| シングル 97cm | 167cm | 107cm |
| セミダブル 120cm | 144cm | 84cm |
| ダブル 140cm | 124cm | 64cm |
| クイーン 160cm | 104cm | 44cm |
クイーンの幅は160cmですが、セミシングルを2枚並べた幅170cmの仕様もあります。170cmで計算すると短辺の残りは94cm、通路60cmを引いて34cmとなり、向かいの壁にはほぼ何も置けません。ベッドの長さはどの幅でも約195cmなので、長辺3.52mに沿わせれば足元に157cmが残ります。江戸間の6畳は縦長で、5畳なら7.75m²、7畳なら10.84m²、8畳なら3.52m×3.52mの12.39m²、9畳なら13.94m²、10畳なら3.52m×4.40mの15.49m²です。
1DKとワンルームの違い
1DKとワンルームの違いは、食卓を居室の外に出せるかどうかです。ワンルームは居室と台所が同じ一室にあり、そのあいだに建具がありません。1DKは居室1部屋と、食事ができる広さの台所に分かれます。
寸法にすると、4人が向かい合うテーブルは天板と椅子の可動範囲で幅120cm×奥行230cm、床にして2.76m²を占めます。江戸間6畳の居室9.29m²でこれを受ければ、およそ30%が食事のためだけに消えます。1DKではその2.76m²がDK側にあるため、9.29m²がまるごと寝ることと働くことに残ります。
もう一つの違いは、仕切りを家具と建物のどちらが受け持つかです。ワンルームで寝る場所と食べる場所を分けるには、奥行き60cm強の収納と通路60cmで、区切り1本につき120cm強が床から消えます。1DKでは、その境界が建物の側にあります。
1DKで足りなくなるもの
カウンターキッチンのある1DKでは、カウンターがすでに調理側と食事側の境界になっているため、仕切りの家具を足す必要がありません。対面型のカウンターなら、調理する人が食卓を向いて立ちます。壁付けキッチンの1DKでは、調理する人は壁を向くため、食卓との距離は通路の60cmだけで足ります。どちらの型でも、カウンターや調理台の前に立つ人のために60cm、2人が同時に立つなら90cmを空けます。
二人で使う1DKでは、食卓が2人分になり、天板は幅120cm×奥行40cmの横並びか、幅60cm×奥行80cmの向かい合わせです。向かい合わせのほうが天板は小さくなりますが、椅子を引く75cmを両側に取るため、床は奥行230cmを要求します。DKが狭い住戸では横並びを選び、壁を背にした側の椅子を引く寸法を省きます。カップルや二人暮らしで居室を寝室に振り切る場合、幅140cmのダブルを置いた時点で短辺の残りは124cm、通路を引いて64cmとなり、机は居室ではなくDK側に出ることになります。
台所側の広さが増えて居間を兼ねるようになると表記は1LDKに変わり、判断は居室とLDKのどちらで寝るかに移ります。仕切りがまったくない住戸との比較はワンルームのレイアウトのページ、図面の記号と寸法の読み取りは間取り図の読み方のページ、記号ごとの違いは間取り別のレイアウトのページが扱います。