家具配置シミュレーター|部屋に入るか計算する

家具配置シミュレーター:広さと家具を入れて、残る通路を見る

家具配置シミュレーターは、部屋の広さと家具の寸法を入力すると引き算をして、残った通路が60cm以上あるかどうかを判定する無料のツールで、このページで使えます。会員登録もアプリのインストールも不要で、スマホのブラウザでもPCでも同じ計算をします。

シミュレーターが扱う部屋の広さを並べた図。
シミュレーターが計算していること。広さを選び、家具を足し、残った通路を測る。それだけ。

入れる数字は2種類だけです。部屋の寸法と、家具の寸法。この2つを引いた残りが通路幅で、それが60cmを下回るかどうかが、その家具がその部屋に入るかどうかの答えになります。シュミレーションと表記されることもありますが、指しているものは同じです。

入力するのは部屋の広さと、畳の規格

入力する部屋の広さは、畳数か実寸のどちらかです。畳数を選んだ場合は規格の指定が要ります。「6畳」は規格によって8.67m²から10.94m²まで変わり、面積で2.27m²、最大およそ26%の差があるからです。規格を選ばないシミュレーションは、この時点でその分だけずれます。

規格1畳6畳の寸法6畳の面積主な地域
京間1.910m × 0.955m2.865m × 3.820m10.94m²関西・中国・九州
中京間1.820m × 0.910m2.730m × 3.640m9.93m²東海・北陸
江戸間1.760m × 0.880m2.640m × 3.520m9.29m²関東・全国の賃貸
団地間1.700m × 0.850m2.550m × 3.400m8.67m²公団・アパート

既定は江戸間です。実寸が分かるなら、畳数ではなく実寸を入れるほうが正確になります。測るのは壁から壁までで、幅木の上ではなく床に近い高さの数字を使います。間取り図に書かれた寸法は柱の中心で取られていることがあり、実際に使える床はそれより狭くなります。

計算の中身は引き算で、判定は60cmと90cm

計算の中身は引き算です。部屋の一辺の寸法から、その辺に向かって置いた家具の奥行きを順に引き、残った数字を通路幅として判定します。

  1. 入力する:部屋の間口と奥行きをcmに直す。江戸間6畳なら264cmと352cm。
  2. 置く:家具ごとに幅と奥行きを入れ、どの壁に付けるかを選ぶ。
  3. 引く:向かい合う家具の奥行きを、その方向の壁間寸法から引く。
  4. 判定する:残りを60cmと90cmに当て、部屋の中で最も狭い箇所を返す。

江戸間6畳でセミダブルのベッド(幅120cm)を長辺に沿って置き、向かいの壁に奥行き45cmのチェストを入れると、264 − 120 − 45 = 99cm。一人が通る60cmも、二人がすれ違う90cmも残ります。同じ部屋でダブル(幅140cm)と奥行き60cmの収納にすると、264 − 140 − 60 = 64cm。一人は通れますが、すれ違いはできません。クイーン(幅160cm)に替えると44cmになり、60cmを下回ります。

シミュレーターが扱う部屋の広さを並べた図。
シミュレーターが計算していること。広さを選び、家具を足し、残った通路を測る。それだけ。

判定に使う基準の一覧

判定に使う基準は、通り方ごとに決まっています。シミュレーターは家具の種類に応じて、この表の該当する行を当てはめます。

通り方必要な幅
大人1人が通る60cm
物を持って歩く75cm
大人2人がすれ違う(1人が横向きになる)90cm
家具と家具のあいだ(最低/目安/理想)60cm/60〜90cm/75cm以上
ダイニングで椅子を引いて座る(天板の縁から)75cm
椅子を引いて、その後ろを横歩きで通る75cm
椅子に座った人の後ろをまっすぐ歩く90cm
ダイニングで座る人1人分の占有幅60cm × 奥行40cm

ダイニングテーブルなら天板の縁からの75cm、その後ろをまっすぐ歩かせるなら90cmが当たります。最も厳しい行に引っかかった場所が、その配置で一番狭い場所です。ベッドの横や開き戸の前に何cm要るかは、この表に行がありません。よく見かける数字はありますが、出典を確認できていないので、シミュレーターは判定に使いません。

入力する数字が募集図面の「帖」だったとき

募集図面から写した帖数は、建物を測った寸法ではなく広告の表示です。不動産の表示に関する公正競争規約は、DKやLDKと表示するために必要な最低限の広さを、居室数に応じて畳数で定めています。DKは1居室で4.5帖、2居室以上で6帖。LDKは1居室で8帖、2居室以上で10帖です。

表示居室が1つの場合居室が2つ以上の場合
DK4.5帖以上6帖以上
LDK8帖以上10帖以上

これは広告表示の規約であって、建築の基準ではありません。その広さに満たない部屋をDKやLDKと呼んではいけない、という決まりで、部屋がどれだけ広くなければならないかを定めたものではありません。1LDKと書かれている以上、そのLDKは8帖以上あるということは読み取れますが、8帖なのか14帖なのかは読み取れません。

単位そのものも違います。この規約は1帖を1.62m²以上(各室の壁心面積を畳数で割った数値)として数えます。このページの既定である江戸間の1畳は1.549m²です。どちらも正しく、測っている対象が違うだけなので、同じ計算のなかで混ぜません。手元に帖数しかない段階では規約の1.62m²で概算を置き、壁から壁まで測れた時点で実寸に入れ替えます。入れ替えた瞬間に判定が変わることがあり、その差が広告と部屋のあいだにある分です。

家具の寸法はどこから入るか

家具の寸法は、cmで直接打ち込むか、寸法表から呼び出します。表に入っているのは、流通している呼称ごとの寸法です。ベッドの幅はJISのような公的規格ではなく、日本の市場で実際に売られているサイズなので、呼称が同じでも製品によって差が出ます。

呼称江戸間6畳の短辺264cmから引いた残り
セミシングル85cm179cm
シングル97cm167cm
セミダブル120cm144cm
ダブル140cm124cm
クイーン160cm(幅170cmの仕様もあり)104cm(170cmなら94cm)
キング180cm84cm

長さはいずれも約195cmです。江戸間6畳の長辺352cmに沿って置けば157cmが残り、短辺264cmに沿って置くと69cmしか残りません。同じベッドでも向きを変えるだけで残る床が88cm動くので、シミュレーターはどちらの壁に付けるかを幅と別に受け取ります。クイーンにセミシングル2枚を並べた幅170cmの仕様があることも、160cmで通った判定が実物では通らない理由になります。

収納側の寸法も同じ表に入っています。押入れの有効奥行きは75〜80cm、クローゼットの有効奥行きは60cm強。押入れの中段は下が70〜80cm、上が90〜100cmで、間口は半間の約91cm。ダイニングで座る人1人分の占有は幅60cm × 奥行40cmです。

手元にある家具は、表から選ばずに実寸を入れるほうが正確です。測るのは最大外形で、取っ手の出っ張りと脚の張り出しを含めた数字を使います。

スマホでもPCでも同じ、できないことは3つ

スマホでもPCでも同じ計算をします。ブラウザで動くwebのツールなので、iPadでもWindowsでも表示でき、無料アプリのように端末へ何かを入れる必要はありません。画面が狭い場合は平面図の縮尺だけが変わり、数字は変わりません。

できないことは3つあります。

  1. 立体で見せること。出るのは真上から見た平面図と寸法だけで、3Dのイメージやゲームのような視点移動はありません。
  2. 配置を自動で決めること。AIが間取りを読んで家具を並べる機能はなく、置く場所を決めるのは入力する人です。
  3. 寸法以外を判定すること。風水の吉凶、色の組み合わせ、明るさは扱いません。

高さも判定の外にあります。ダイニングテーブルの70cm前後と椅子の座面40cm前後の差、つまり差尺が27〜30cmに収まっているか。ソファの座面40cm前後に合わせるローテーブルが、くつろぐための35〜45cmなのか、食事もするための67〜70cmなのか。システムキッチンのワークトップがJISの80・85・90・95cmのどれで、身長÷2+5cmという目安とどれだけ離れているか。どれも真上から見た図には出てこない数字で、通路幅の判定を通ったあとに別に確かめることになります。

建具にも限界があります。窓の高さ、梁の出っ張り、コンセントとスイッチの位置は入力できません。通路幅の判定を通ったあとで、その3つを現物で確かめることになります。

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