縦長の部屋:奥行きを通路にしないための置き方
縦長の部屋は、長辺方向に通路が一本通ると幅2.32mの廊下になるため、長辺を2つに切って使います。
縦長かどうかは、短辺と長辺の比で決まります。江戸間では6畳が2.64m × 3.52mで1:1.33、10畳が3.52m × 4.40mで1:1.25、12畳が3.52m × 5.28mで1:1.5です。正方形になるのは8畳の3.52m四方だけで、それ以外の江戸間の居室はすべて長方形です。比が1.25を超えたあたりから、家具を壁沿いに並べただけでは中央に用途のない床が残り始めます。
縦長の部屋の実寸と、廊下になる幅
縦長の部屋で最初に出す数字は、短辺から家具の奥行きを引いた残りです。江戸間の短辺は6畳で2.64m、10畳と12畳で3.52m。ここに幅120cmのセミダブルベッドや奥行き120cmのソファ列を壁付けすると、残る幅は6畳で1.44m、10畳と12畳で2.32mになります。この幅が長辺の端から端まで一続きに残ると、部屋は廊下として読まれます。
| 広さ(江戸間) | 実寸 | 縦横比 | 長辺を2つに切った片側 | 幅120cmを引いた残り |
|---|---|---|---|---|
| 6畳 | 2.64m × 3.52m | 1:1.33 | 1.76m | 1.44m |
| 10畳 | 3.52m × 4.40m | 1:1.25 | 2.20m | 2.32m |
| 12畳 | 3.52m × 5.28m | 1:1.5 | 2.64m | 2.32m |
縦長リビングを2つのゾーンに切る寸法
縦長リビングを切るときの配分は、ダイニング側に2.30m、リビング側に残り全部、境界に90cmです。ダイニングの2.30mは、4人が向かい合う天板の奥行き80cmに、椅子を引いて横歩きで通れる75cmを両側に足した値です。テーブルに向かう一人分の占有は幅60cm × 奥行40cmなので、4人なら天板の下限は幅120cm × 奥行80cmになります。
境界の90cmは、大人2人がすれ違うのに必要な幅です。一人ずつしか通らない場所であれば60cmまで詰められ、その分がゾーンに戻ります。江戸間12畳では、境界を90cmにするとリビング側に2.08m、60cmにすると2.38mが残ります。10畳では1.20mと1.50mです。
| 広さ(江戸間) | 長辺 | ダイニング | 境界90cm時のリビング | 境界60cm時のリビング |
|---|---|---|---|---|
| 10畳 | 4.40m | 2.30m | 1.20m | 1.50m |
| 12畳 | 5.28m | 2.30m | 2.08m | 2.38m |
ダイニングの片側を壁付けにすると、必要な寸法は0.80m + 0.75m = 1.55mまで下がります。この場合、10畳のリビング側は境界90cmで1.95m、12畳では2.83mです。1LDKの縦長リビングでキッチンが同じ一室にある場合は、ここからさらにキッチン前の寸法を引きます。
切る道具は、家具の側面と背です
縦長の部屋を切るには、長辺の途中に直角に立つ面を作ります。使えるのは3つです。
- ソファの背:背をダイニング側に向け、座面をリビング側に置きます。奥行きの分だけゾーンが短くなります。
- 収納棚の側面:奥行き30cmの棚なら12畳のリビング側2.98mが2.68mに、奥行き45cmなら2.53mになります。
- ラグの端:床に置くだけなので寸法は減りませんが、通り抜けの位置は動かせません。
棚で切る場合、棚の背面がダイニング側から見える面になります。背の高い棚で切ると、短辺3.52mの部屋が幅の狭い2部屋として読まれるため、切る面の高さは座ったときの視線が越えるかどうかで決めます。マンションの縦長リビングでは、窓が短辺側に集中していることが多く、窓側のゾーンを大きく取ると、もう一方のゾーンの採光が落ちます。
縦長の6畳と、細長い部屋を寝室に使う場合
縦長の6畳では、切ったあとの片側が1.76mになります。1.76mからベッドの幅120cmを引くと56cmで、一人が通る60cmを4cm下回ります。つまり6畳を長辺で2等分してベッドを置くことはできません。6畳では切らずに、ベッドの長さ195cmで長辺3.52mを分け、残る1.57mを別の用途に回します。
一人暮らしの縦長の部屋では、デスクを短辺側の壁に向けて置くと、背後に通路が残ります。6畳なら1.44mから84cm、10畳と12畳なら2.32mから172cmが、向かい側の家具に使える奥行きです。赤ちゃんのいる部屋やキッズスペースを作る場合も、確保する順番は同じで、通路の60cmが先、家具の奥行きが後になります。