「6畳」は一つの広さではない:京間・中京間・江戸間の実寸
1畳の実寸は規格によって4通りあり、江戸間で1.76m × 0.88m、京間で1.91m × 0.955m、中京間で1.82m × 0.91m、団地間で1.70m × 0.85mで、同じ畳数でも部屋のレイアウトに使える寸法が変わります。
畳のサイズは、JIS A 5901「畳」でも複数の規格が並列で認められています。つまり「1畳」という単位に、ただ一つの寸法はありません。同じ「6畳」と書かれた部屋でも、京間なら10.94m²、団地間なら8.67m²で、2.27m²の差が出ます。江戸間の畳に換算すると約1.5畳分です。不動産広告の畳数表記には、地域によって最大およそ26%の面積差があるとされています。
1畳の実寸は4つの規格で違います
1畳の実寸は、次の4規格が地域ごとに使い分けられています。面積は長辺と短辺の積です。
| 規格 | 1畳の実寸 | 1畳の面積 | 主な地域 |
|---|---|---|---|
| 京間(本間) | 1.910m × 0.955m | 1.824m² | 関西・中国・九州 |
| 中京間 | 1.820m × 0.910m | 約1.65m² | 東海・北陸 |
| 江戸間(五八間) | 1.760m × 0.880m | 1.549m² | 関東・全国の賃貸 |
| 団地間 | 1.700m × 0.850m | 約1.44m² | 公団・アパート |
どの規格も、長辺が短辺のちょうど2倍です。この比率が同じだからこそ、畳は縦横どちらにも並べられ、同じ枚数で正方形にも長方形にもなります。このサイトは、関東と全国の賃貸で標準的な江戸間を既定として計算し、畳数を書くときは必ず規格の名前を添えます。
6畳と呼ばれる部屋は、8.67m²から10.94m²まであります
6畳の部屋の実寸も、規格の数だけ存在します。1畳の寸法を6枚分並べた結果なので、次の値はすべて上の表の掛け算です。
| 規格 | 6畳の実寸 | 6畳の面積 |
|---|---|---|
| 京間 | 2.865m × 3.820m | 10.94m² |
| 中京間 | 2.730m × 3.640m | 9.93m² |
| 江戸間 | 2.640m × 3.520m | 9.29m² |
| 団地間 | 2.550m × 3.400m | 8.67m² |
この差が効くのは、短辺のほうです。京間の6畳は短辺が2.865m、団地間は2.550mで、31.5cm違います。幅120cmのセミダブルベッドを壁に沿わせたとき、短辺に残るのは京間で1.665m、団地間で1.350mです。どちらも通路の60cmは引けますが、残る家具の奥行きは京間で106.5cm、団地間で75cmになり、置ける物が入れ替わります。畳数だけを見て家具を決められないのは、この31.5cmのためです。
3畳、4畳、5畳といった他の枚数も同じ計算で出ます。ただし枚数が同じでも並べ方は複数あり、部屋の縦横比は畳数だけからは決まりません。
自分の部屋がどの規格かを確かめる方法
自分の部屋の規格を確かめるには、畳1枚の短辺をメジャーで測ります。短辺は規格ごとに0.955m、0.91m、0.88m、0.85mと最大10.5cm離れているので、1回測れば判別できます。
- 畳の短い辺を、縁の外から外まで測ります。
- 0.955mに近ければ京間、0.91mなら中京間、0.88mなら江戸間、0.85mなら団地間です。
- 畳のない洋室では、壁から壁までの内寸を測り、上の6畳の表と照合します。
洋室やフローリングの部屋では、床に畳がないので枚数を数えられません。この場合、部屋の内寸を測って面積を出し、江戸間の1畳1.549m²で割ると、江戸間換算の畳数が出ます。カーペットやじゅうたん、ラグを「3畳サイズ」「4畳サイズ」で選ぶときも、部屋の内寸を先に測っておくと、敷いたときに残る余白が計算できます。
ラグや上敷きを「◯畳」で買うと合わない理由
ラグや上敷きが部屋に合わないのは、商品の「◯畳」と部屋の「◯畳」が同じ規格とは限らないためです。江戸間の6畳は2.640m × 3.520m、中京間の6畳は2.730m × 3.640mで、長辺で12cm、短辺で9cm違います。中京間の部屋に江戸間基準の上敷きを敷けば、二辺に合計21cmの隙間が残ります。逆であれば、敷ききれずに端が浮きます。
対処は、畳数で選ばずにcmで選ぶことです。部屋の内寸を測り、四辺に何cmの余白を残すかを先に決めてから、その寸法に収まる製品を探します。畳の上に敷く場合は畳の縁を隠すかどうかで必要寸法が変わるため、畳1枚の実寸も控えておきます。