12畳のレイアウト:一室をLDKとして成立させる寸法
12畳の実寸は江戸間で3.52m × 5.28m、面積にして18.59m²で、ダイニングの2.30mを取っても長辺に2.98mが残ります。
12畳は、江戸間の畳1枚1.76m × 0.88mを12枚並べた長方形です。短辺3.52mは畳の長辺2枚分、長辺5.28mは畳の長辺3枚分にあたります。縦横比は1:1.5で、江戸間の居室の中では最も細長い部類に入ります。中京間の12畳なら3.64m × 5.46m、京間なら3.82m × 5.73mです。LDKとして売り出される一室が「12畳」と書かれていても、規格が違えば長辺で45cm変わります。
12畳の実寸
12畳の3.52m × 5.28mが10畳と違うのは、長辺の0.88mです。10畳の長辺は4.40m、12畳は5.28mで、面積の差は3.10m²。短辺は3.52mのまま変わりません。増えた分はすべて長さに付くので、12畳で増えるのはゾーンの数ではなく、1つのゾーンに割ける奥行きです。
| 広さ(江戸間) | 実寸 | 面積 | ダイニング2.30mを引いた残り |
|---|---|---|---|
| 8畳 | 3.52m × 3.52m | 12.39m² | 1.22m |
| 10畳 | 3.52m × 4.40m | 15.49m² | 2.10m |
| 12畳 | 3.52m × 5.28m | 18.59m² | 2.98m |
12畳のレイアウト
縦長の12畳では、長辺5.28mに沿って通路が一本通ると、幅2.32mの廊下が5.28m続きます。1:1.5という縦横比は、江戸間の6畳の1:1.33や10畳の1:1.25より細長く、切らずに使うと部屋の中央に用途のない床が残ります。
切る道具は、ソファの背、収納棚の側面、ラグの端の3つです。棚で切る場合、棚の奥行き分だけゾーンが短くなるため、奥行き30cmの棚なら2.98mが2.68mに、奥行き45cmなら2.53mになります。
12畳にリビングを入れるとき
12畳をLDKとして成立させる条件は、ダイニングの2.30mとリビングの2.98mを長辺5.28mの中で分け、その境界に通り抜けの90cmを残すことです。90cmは、大人2人がすれ違うのに必要な幅で、片方が横を向いて通る寸法です。境界の90cmをリビング側から引くと、リビングに使える奥行きは2.08mになります。
ダイニングの2.30mの内訳は、4人が向かい合う天板の奥行き80cmと、その両側の75cmです。75cmは、椅子を引いても壁に当たらず、後ろを横歩きで通れる寸法です。座っている人の後ろをまっすぐ歩きたい場合は90cmが要り、ダイニングは2.60mに増えます。この場合、リビングの残りは2.68m、通り抜けの90cmを引いて1.78mです。
- 両側75cm:ダイニング2.30m、リビング2.98m、通り抜けを引いて2.08m。
- 両側90cm:ダイニング2.60m、リビング2.68m、通り抜けを引いて1.78m。
- 片側壁付け:ダイニング1.55m、リビング3.73m、通り抜けを引いて2.83m。
天板の幅は、一人あたり幅60cmから決まります。4人なら120cm、6人なら180cmが下限で、短辺3.52mに対して幅180cmの天板を横向きに置いても、両側に86cmずつ残ります。キッチンが同じ一室にある場合、キッチン前の立ち幅と作業幅がここに加わります。
ソファを置かない12畳では、リビング側の2.08mが床としてそのまま空きます。テーブルを置かない場合は、ダイニングの2.30mが丸ごと消え、長辺5.28mが一続きになります。どちらも「減らすと広く見える」のではなく、減らした寸法がそのまま別の用途に移るだけです。移した先で何ができるかは、残った奥行きの数字で決まります。
| 減らすもの | 戻る長さ | 使える奥行き(通路60cmを引く) |
|---|---|---|
| ダイニングテーブル(両側75cm) | 2.30m | 1.70m |
| ダイニングテーブル(両側90cm) | 2.60m | 2.00m |
| ダイニングの片側だけ壁付けに変更 | 0.75m | 0.15m |
12畳にワンルームを入れるとき
12畳を寝る場所、働く場所、しまう場所として同時に使う場合、効いてくるのは長辺5.28mではなく短辺3.52mです。寝室として使う縦長の12畳では、ベッドを長辺に沿わせると足元に3.33mが残り、この3.33mを収納とデスクに配分します。ベッドの幅はシングル97cm、セミダブル120cm、ダブル140cm、クイーン160cm、キング180cmで、短辺3.52mから引いた残りが横の通路です。セミダブルなら2.32m、キングなら1.72mになります。
キッズスペース、学習スペース、ワークスペースを12畳の中に作る場合、必要なのは机の奥行きと椅子を引く寸法です。デスクの奥行きが60cmなら、椅子を引く分と合わせて1.35mが要ります。リビング側の2.08mから1.35mを引くと73cmが残り、その73cmが人の通る幅になります。60cmは超えるので、一人ずつなら通れます。
収納を床に置く場合、押入れの奥行きの有効寸法は75cmから80cm、クローゼットは柱芯で約68cm、有効で60cm強です。押入れと同じ奥行き75cmから80cmの棚を短辺の側に足すと、セミダブルの残り2.32mは1.52mから1.57mに縮み、通路の60cmを引いた家具の奥行き上限は92cmから97cmになります。
12畳で入らないもの
12畳で伸びたのは長辺だけで、短辺は8畳、10畳と同じ3.52mです。入らないものは、短辺方向に置こうとしたときと、ゾーンを増やそうとしたときに出てきます。
- 横向きのダイニング:天板の幅120cm × 奥行80cmに椅子を引く75cmを両側に足した2.30mを、短辺3.52mに横向きで入れると残りは1.22mです。通路の60cmを引いた62cmに、奥行き70cmから80cmの1人掛けソファは入りません。12畳でもダイニングは長辺方向に置きます。
- 8人掛けの天板を横向きに:テーブルに向かう一人分の占有は幅60cmなので、片側4人なら天板は幅240cmが下限です。短辺3.52mに横向きで置くと両側に56cmずつしか残らず、一人が通る60cmを切ります。同じ天板を長辺5.28mに沿わせれば、両側に1.44mが残ります。
- 3つのゾーンに割ること:ダイニングの2.30mに、境界の通り抜け90cmを2か所足すと4.10mです。長辺5.28mから引いた残りは1.18mで、これを2つに分けると1か所あたり59cm。一人が通る60cmに届きません。12畳が持てるゾーンは2つまでです。